謎。
アンジー・ストーンのライヴは初めて見る。こういうクラスのアーティストが一週間ブルーノートにいていつでも見られると、その昔の有明MZAに毎週のように通っていた頃を思い出す。通常のコンサート会場ではライヴが見られなくとも小規模のライヴハウスなら見られるようになって、けっこう嬉しかったものだ。
このアンジー、キャリアは20年(以上)選手。シュガーヒール・レコードからシークエンスというラップ・グループとして活動、その後、80年代半ばにはヴァーティカル・ホールドというグループに在籍していた、というではないか。ぜんぜん売れなかったアルバムだが、僕は覚えていた。なぜなら、ライナー書いたから。(笑) ヴァーティカル・ホールドのデビュー作『マター・オブ・タイム』は93年7月に発売されていた。彼らは95年もう一枚アルバムを出している。ライナーの中ではしっかり、アンジーのコメントなども書いていたがすっかり忘れていた。
その後アンジーはディアンジェロなどと知り合い、ネオ・ソウルの旗手としても注目されるようになる。(ディアンジェロとは結婚し、その後離婚)
ファーストステージはアンコールなしの16曲。約1時間9分。ドラムス、ギター、キーボード2人、ベース、コーラス2人にアンジーという布陣。アンジーのステージ運びはさすがにヴェテランということでこなれたもの。また、音楽ディレクターでキーボードのジョナサン・リッチモンドがキーボードをプレイしながら歌う曲があり、これがずいぶんとダニー・ハザウェイ風で印象に残った。声もいい。バック・コーラスのふたりの歌もなかなかのものだった。
また、オージェイズの「バック・スタバーズ」をサンプリングした「ウィッシュ・ユー・ディドント・ミス・ミー」は、ライヴではサンプリング音源を使うのではなく、実際にミュージシャンが「バック・スタバーズ」風の音をだしていた。ふと思ったのは、彼女はいったいいくつなんだろう、ということ。80年までに高校を卒業していたとなると、1962年くらいの生まれなのだろうか。謎だ。(笑)
ブルーノートのウェッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20050321.html
Setlist: First Set
show started 19:12
01. Visions (“Black Diamond”)
02. Easier Said Than Done (“Mahogany Soul”)
03. Pissed Off (“Mahogany Soul”)
04. What U Dyin’ For (“Mahogany Soul”)
05. Karma (“Stone Love”)
06. Come Home (Live With Me) (“Stone Love”)
07. Wish I Didn’t I Miss You (“Mahogany Soul”)(sampling “Back Stabbers” )
08. Stay For A While (featuring John Richmond) (“Stone Love”)
09. More Than A Woman (“Mahogany Soul”)
10. My Man (“Stone Love”)
11. Bottles & Cans (“Mahogany Soul”)
12. I Wanna Thank Ya (No Rap) (“Stone Love”)
13. Touch It (“Stone Love”)
14. No More Rain (In This Cloud) (“Black Diamond”)(sampling “Neither One Of Us”)
15. Brotha (“Mahogany Soul”)
16. Brotha Part 2 (Remix) (“Mahogany Soul”)
show ended 20:21
+++++
アンジー・ストーン関連アルバム
1) シークエンス/ベスト
1) ヴァーティカル・ホールド/ア・マター・オブ・タイム(A&M)(93年)
2) ヴァーティカル・ホールド/ヘッドファースト(A&M)(95年)
1) デヴォックス(DEVOX)・フィーチャリング・アンジー・B・ストーン, アンジー・B・ストーン (1996年)
アンジー・ストーン名義アルバム
1) ブラック・ダイアモンド (1999年)
2) マホガニー・ソウル (2001年)
3) ストーン・ラヴ (2004年)
(2005年3月22日火曜、ブルーノート・ファースト=アンジー・ストーン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Stone, Angie