ファンキー。
今日「山野ミュージック・ジャム」でご紹介するのは、ファンキーなオルガン奏者、ジミー・スミスの定盤アルバム『ザ・キャット』。1964年の作品である。
この中で一番有名なのは、アルバム・タイトル曲「ザ・キャット」だ。こののりの良さ、アップテンポでご機嫌なファンク演奏。黒さ爆発の本作品はまさにファンキー・ジャズの決定的一枚とも言えるのだろう。
「ザ・キャット」は、アラン・ドロン主演の映画『危険がいっぱい』に収録されている作品。作曲したのは、かのラロ・シフリン。後に『スパイ大作戦』のテーマ曲などを書いたりして有名になる人物。この歯切れのいいギターのカッティングは、アルバムのクレジットによるとケニー・バレル、そして、グルーヴ感あふれるドラムスは、なんとグラディー・テイトだ。最高にかっこいい一曲だ。
この他にも『ザ・サーモン』、『ロッキン・ザ・ボート』なども今回聴いたが、いい感じだ。
ジミー・スミスは譜面が読めない。しかし、抜群の記憶力があったため、曲をすぐに覚えてしまったそうだ。だから譜面を読む必要性もなかったらしい。天才と言われるゆえんだ。
この『ザ・キャット』は、64年4月27日と29日のレコーディング作品。ジミー・スミスは1928年12月8日生まれなので、彼が35歳の時の作品ということになる。ジミー・スミスは2005年2月8日、アリゾナ州で亡くなっている。