確信犯。
ジョージ・クリントンが来ると言われつつも、結局、来なかった。あ~~。ロジャー亡きザップ、そして、ジョージ・クリントンなきPファンク。果たしてどこまで盛り上げられるか。11月のライヴが仕切りなおしとなってのゼップでのライヴ。
第一部はラップ・アーティストのフィフス・エレメント。DJひとりにラッパー数人。英語がわからないので、まったくだめだった。結論から言えば、この分、ザップとPファンクの出番を増やしたほうがいい。
ロジャー亡きザップは、なんとヴォコーダーが2台。これはびっくり。さらに、ロジャーのレガシーがあちこちに残り、ブラック・エンタテインメントの真髄をこれでもか、これでもかと見せる。音も大きく、まさにサウンドの洪水の中、ファンク魂が炸裂した。このハイエネルギーな感覚はたまらない。ドラムスが刻むリズムと歯切れのいいカッティング・ギターが実に見事なグルーヴ感を生み出す。そして、次々飛び出す様々な小道具。また、何度衣装変えしたかわからないほどの衣装群。楽しい。
一昔前のダンス・ステップ(例えば、バードなど)と、最初から全力疾走のファンク・トレインは、途中、マイケルの「ビリー・ジーン」やら、アウトキャスト、アッシャーなどのヒットも適度に織り込み、観客を飽きさせることなく進む。このエンタテインメント性は、さすがだ。Zapp At Zepp. いい語呂だ。
Pファンクは、ジョージ・クリントン他数名が来日せず。ひとりジョージ・クリントンもどきが登場。これは笑えた。「アップ・フォー・ザ・ダウンストローク」「ギヴ・アップ・ザ・ファンク」「ワン・ネーション・アンダー・ザ・グルーヴ」「フラッシュライト」など有名どころをいれて、ほぼ全部ノンストップで炸裂。1時間7分程度で、終ったが、ずいぶんと彼らとしては短かったことだろう。
彼らのライヴは、みんながパーティー、宴会というのりのもの。最後は観客をたくさんステージに乗せ、みんなで踊って楽しんだという感じ。ライヴ演奏も、ジャムセッションがひたすら続く、という雰囲気。どこからどこまでが、なんと言う曲かなど、なかなかわかりにくい。ある意味、これで徹底的に押して押して押しまくるのだから、確信犯的にすごいものがある。ま、これでジョージ・クリントンが来てれば、やはり、もうひとつ盛り上がりレベルが上がったのだろう。
(2005年1月27日木曜、ゼップ東京=フィフス・エレメント、ザップ、Pファンク・ライヴ)
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