世界初。
『ソウル・ブレンズ』(日曜午後1時~5時、インターFM)内「ソウル・サーチン」(午後2時~2時半)で、今メンフィスのソウル・レーベル、スタックス・レコードの特集することになったのは、1月21日にスタックスにおける名盤でレア盤の作品2枚が世界初CD化されることに関連してのもの。この2枚を紹介するなら、一挙にスタックスのレーベルヒストリーでもやりましょう、ということで4回にわたってご紹介することになった。
さて、その2枚とは、67年8月ころリリースの作品『ステイ・イン・スクール』と69年1月リリースの作品『ソウル・エクスプロージョン』だ。ともに当時のスタックス所属アーティストたちの作品を集めたオムニバス。後者は2枚組でリリースされていた。(CDでは1枚)
前者はリリース当時プロモーション用アルバムとして、全米のラジオなどに向けて4000枚ほどしかプレスされなかった、という。収録分数30分程度というものだが、そのレア度はずば抜けており、裏ジャケットにはハンフリー副大統領のコメントが寄せられている。アルバムタイトルは、「学校にとどまりなさい」「ドロップアウトするな」という意味。このころ学校をドロップアウトする学生が多数いて社会問題化していた。それに歯止めをかけるべく、こうした企画が始まったようだ。
オーティスやカーラ・トーマスなど歌手たちが「学校にいることの意義」などをちょっとしゃべり、曲になる。他には、エディー・フロイド、ウィリアム・ベル、サム&デイヴ、マーキーズ、ブッカーT&ザ・MGズなどの作品が収録されている。このコメントや、グループ・ディスカッションなどがおそらく当時のラジオで繰り返し流されたのだろう。
プロモーション用だけにリリースされた作品が一般にしかもCDで発売されることで、コレクターズ・アイテムが誰の手にも届くことになる。
ビクターのウェッブ
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