ゴスペル。
ルーベン・スタッダードが早くも新作をだしてきた。タイトルは『アイ・ニード・アン・エンジェル』。ゴスペルっぽい作品と、ホリデイ・シーズンに適した作品群でまとめられている。そういえば、今年前半に来日した時に、クリスマスアルバムを録音しているというようなことを言っていた。
この中で、もっとも有名なのはやはり「アメージング・グレイス」。最近でもたくさんのヴァージョンがでていて、特にテレビドラマ『白い巨塔』のテーマになったりして、メロディー自体の浸透度はかなりのものだ。
ルーベンのヴァージョンも、ちょっとダニー・ハザウェイ節がはいりつつも、瞬時にルーベンとわかる作品になっている。こういう曲調は、本当にルーベンにお似合いだ。
またアルバムのタイトルトラックは、Rケリーのプロデュース曲。ヴォーカリストを引き立たせるのがうまいRケリーらしい作品。
ワイナンズのヒットで知られる「エイント・ノー・ニード・トゥ・ウォーリー」をカヴァー。ワイナンズはアニタ・ベイカーをゲストに迎えていたが、ここではやはりゴスペルグループ、メアリー・メアリーのティナ・キャンベルをゲストに迎えている。いずれも、いい出来だ。
彼にとっては、ゴスペルは自分が育ったルーツ。デビュー作の次にはやくも自分のルーツに戻れるルーベンは、かなりラッキーだ。