邦題。
さまざまなご意見、ありがとうございます。昨日、タイトルが決まりました。『わが心のジョージア~レイ・チャールズ物語』です。これで、表紙のデザインをやり直しますので、トップページの写真も近く差し替えます。
42章分の38章まで終了し、現在39章進行中。それにしても、レイ・チャールズのこの自伝を読んで、訳していると、いつのまにか、ブラザー・レイの考え方、人となりといったものが、僕の中に染み込んできてしまいます。当たり前というか、でも、不思議というか。
だんだんと自分がレイの気持ちになって、言葉を吐き出している、そんな感じになることがあります。特に、彼がこういうことが言いたいのだろう、ということがピンと来た時など、そうなります。
この本自体は、レイ・チャールズが語ったことを、デイヴィッド・リッツがまとめて、編集したものですが、デイヴィッドの編集ぶりも実にうまいと感じさせられます。
読んでいて、感動してしまうところも、いくつかあります。先日、ご紹介したジュディー・ガーランドとの話などもそのひとつでした。また、もっと初期の話、ブラザー・レイの母親が亡くなった後のシーンもかなりきます。
彼がマーティン・ルーサー・キングに心底傾注していた章も、なかなか読み応えがあります。そうそう、彼がずっと中毒だったヘロインを止めるくだりも、すごい。近いうちに、また一部をご紹介しましょう。