Golden Cups: The Cats From Honmoku, Yokohama

本牧。

次回の「ソウル・サーチン」で急遽紹介することになったのが、ゴールデン・カップスのCDです。ゴールデン・カップスというのはいわゆる60年代全盛だったグループ・サウンズの中でも異色のグループで、なんとそのレパートリーは、R&Bとブルースを中心としたものでした。横浜・本牧出身の彼らは様々なソウル、R&B、ブルースを英語でカヴァーしました。

例えば、「ショットガン」(ジュニア・ウォーカー&オールスターズ)、「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」(ウィルソン・ピケット)、「アイ・フィール・グッド」、「トライ・ミー」(ともにジェームス・ブラウン)、「ホールド・オン・アイム・カミング」(サム&デイヴ)などなど。

僕はリアルタイムで聴いていないので、彼らがどれほど人気があったかなどは、後から伝え聞いた話でしか知りません。しかし、今回彼らのCDが再発され、ライヴが行われ、彼らを主人公にした映画が出るということで、にわかに注目が集まるようになり、CDを聴く機会を得ました。

なるほど、そうですか。びっくりしました。36年も前に、こんなにソウルフルなバンドがあったんですか。彼らは66年11月に結成してから72年1月に解散するまで活動期間はほぼ5年ちょっと。

今度紹介するアルバムは2枚。

ザ・ゴールデン・カップス
『ワンモアタイム』(映画のサントラ)
ワンモアタイム
ワンモアタイム

ザ・ゴールデン・カップス
『コンプリート・ベスト・ブルース・オブ・ライフ』
THE GOLDEN CUPS Complete Best“BLUES OF LIFE”
THE GOLDEN CUPS Complete Best“BLUES OF LIFE”

こういうサウンドを今聴くと、このリアル・ミュージック感がとてもいい雰囲気です。いわゆる日本のグループサウンズなどに関してはまったく知りませんが、友人からGS関連の本を借りて、にわかに勉強中。(笑) 

ジャケットの中にある本牧を上空から撮影した一枚の写真。ゆったりカーヴする広い道に、広い敷地、そこに実に余裕を持って家が建てられています。アメリカなんですね。本牧という街も、アメリカと隣り合わせの街だったんですね。

サウンド・オブ・ホンモクですか。藤竜也とこのゴールデンカップスのエディー藩(ばん)が書いた「横浜ホンキートンク・ブルース」も入っています。スターダストのジュークボックスで藤竜也ヴァージョンを聴いたあの曲です。

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