歴史。
ニューヨーク・ブラック・ミュージックの殿堂、アポロ・シアター。1934年1月にアポロとしてスタートしてから、今年はちょうど70周年にあたる。そのアポロの1985年に行われた50周年記念イヴェントのDVD『レジェンド・オブ・モータウン、ライヴ・アット・ジ・アポロ・シアター 1985年』がこれ。
昨日の『ソウル・ブレンズ』の「ソウル・サーチン」では『永遠のモータウン』のDVDを紹介したが、「山野ミュージックジャム」では、この『アポロ・・・』のDVDを紹介した。
本当は50周年は84年だったのだが、企画を立ててから、徐々に月日が流れて85年になったのかもしれない。まあ、そのあたりはいいかげんな国アメリカだから、いいのだろう。(笑) かつて、VHSで発売されていたものの、DVD盤。しかし、若干このDVD盤は編集されている部分がある。なぜなのだろう。DVD2枚にできなかったのだろうか。
印象に残るシーンはいくつもある。物故者へ捧げるコーナー。コモドアーズが「ナイトシフト」でマーヴィンへ捧げる。エル・デバージがジャッキー・ウィルソンの「ロンリー・ティアドロップス」、ビリー・プレストンがオーティスへの「トライ・ア・リトル・テンダーネス」。そして、サム・クックの「ユー・センド・ミー」。
あるいはパティー・ラベルと白人ジョー・コッカーの熱唱。パティーの転げ回るような、神に乗り移られた様は、見事としかいいようがない。
感慨深いのはこれが撮影された1985年の時点で元気な出演者の何人かはすでに他界しているという事実だ。例えば、サミー・デイヴィスは1990年、メリー・ウェルズは1992年、テンプテーションズのメルヴィン・フランクリンは1995年、フォー・トップスのローレンス・ペイトンは1997年、それぞれこの世を去っている。
アポロは現在ニューヨークの観光地としても人気で、年間130万人の人が訪れる、という。
エラ・フィッツジェラルド、ジェームス・ブラウン、マイケル・ジャクソンを始めとするモータウン・アーティストの数々。様々な人々がこのアポロに夢を賭けやってきた。今その門戸は、ブラックだけでなく、白人にもそして時には日本人にも開かれている。
ニューヨーク、ハーレム125丁目のアポロ・シアターでは毎週水曜日に依然アマチュア・ナイトが行われている。
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DVD『ザ・レジェンド・オブ・モータウン ライブ・アット・ジ・アポロ・シアター 1985 』
ザ・レジェンド・オブ・モータウン ライブ・アット・ジ・アポロ・シアター 1985
ENT>RADIO>SOUL BLENDS>2004.11.28>YAMANO MUSIC JAM>The Legend Of Motown Live At The Apollo Theater 1985
ENT>MUSIC>DVD>The Legend Of Motown Live At The Apollo Theater 1985