NO.805 |
2004/10/13 (Wed) |
Coffee & Doo Wop |
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「戸越銀座にドゥワップを聴かせるコーヒー屋さんがあるんですよ」という情報をもたらしてくれたのは、Oさん。戸越銀座といえば、ソウルバー「オブライアン」である。その「オブライアン」と同じ通り沿い、「オブライアン」の100メートルくらい手前にある、という。手前というのは戸越銀座の銀座通りから行った場合。その名は「COFFEE 若林珈房」。 さっそくOさんに連れられて「若林珈房」に出向いた。真新しい木目調、そして、ちょっとどこか地中海風の店内には、フランキー・ライモン&ティーンエイジャーズなどの30センチアルバムのジャケットが飾られていた。珈琲とドゥワップというあまりなじみではない組合せが妙にいい感じ。カウンター約6席と、4人用のボックス席が2つ。音源はCDとDVD。DVDのモニターでは、ちょうど 『エド・サリヴァン・ショウ』Vol.2 の「R&B特集」の回が流れていた。 オウナーは若林さん。2003年10月3日にオープンした。約4ヶ月ほどかけて、大工さんと一緒にほぼ手作りで仕上げたという。その工事の間、若林さんはラジカセでドゥワップのCDをずっとかけていた。すると、その大工さんが大のドゥワップ好きだった。二人は、仕事もそこそこにドゥワップ話で意気投合したという。「彼が、やたら詳しくてね。超マニアでびっくりしましたよ」と彼は言う。 若林さんは、1964年山梨出身。音楽好きの兄の影響でビートルズから洋楽にはいり、ロックンロールのオムニバスを聞いているときに、ティーンエイジャーズなどのドゥワップ系の音楽に魅せられるようになった。一番印象に残ったのは、コーズの「シュブーン」という曲。これがずっと欲しくて欲しくて探していたが、長い間手にいれられないでいた。地元ではなかなかそうしたマニアックなレコードを入手することができずに悶々としていたが、83年ごろ上京し、都内のあちこちのレコード店を訪れるようになり、徐々にそうした作品も入手できるようになった。 「やはり、『アメリカン・グラフィティー』のサントラは、手引き書みたいなもんですよね。映画自体はずいぶん後になってから見たんですけどね」と若林さんは言う。ここでも、また、『アメリカン・グラフィティー』だ。「おばさんが、R&Bのオムニバスアルバム『アトランティックR&Bのすべて』っていう2枚組のを持っていてね。そこにはサム&デイヴとかソロモン・バークとかはいっていて、そういうのも好きでした」 営業は朝8時半から夜10時まで。モーニングからやっている。地元密着型の珈琲店。若林さんは、もちろん、仕事が終ると「オブライアン」にもよく顔を出す。ちょうど「ドゥワップ」のボックスセットから、スカイライナーズの「シンス・アイ・ドント・ハヴ・ユー」が流れてきた。 COFFEE 若林珈房 〒142-0041 品川区戸越2−1−22 03−3782−1057 営業時間 8時半〜22時 定休 火曜日 珈琲 500円〜 |
エド・サリヴァン・ショー ミュージック・アンソロジー Vol.1 |
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