NO.424 |
2003/10/23 (Thu) |
Craig David Is In Red Zone: Live At Zepp |
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最近オールドスクール系の座って見るライヴが続いていたせいか(笑)、久々に若くて、めちゃくちゃ勢いのあるアーティストのライヴを見た感じがする。キーボード3人、ギター、ドラムスにコーラス3人といういかにも現代風のバンドを従え、真っ白な上下(ちょっとジャージ風に見えたが)で颯爽(さっそう)と登場したのはクレイグ・デイヴィッド。 いきなり「スリッカー・ザン・ユア・アヴェレージ」で、あげあげ。さらに「7デイズ」「タイム・トゥ・パーティー」へ。お台場ゼップの一階は、まさに立錐(りっすい)の余地がないほどの超満員。僕は二階で見ていたが、バンドが繰り広げる大音量に思わず圧倒されそう。キーワードを挙げれば、「勢い」「旬」「かっこいい」「何をやっても様になる」といったところ。まさにその勢いはレッドゾーンを超えている。 例えば、ボビー・ブラウンが人気爆発していた頃、あるいは最近だとデスティニー・チャイルドの天下無敵のライヴなどと同質の勢いを感じた。特徴的だったのは、演奏各曲が皆短いということ。だいたい3-4分で終わるから次々とプログラムが進む。これはいい。僕の個人的な一番のお気に入り曲「ヒドゥン・アジェンダ」では、ドラムス、ギター、ベースを軸にいい感じでしあげていた。アコースティックのギターもいい雰囲気。すべてがいかにもUKソウルな雰囲気だ。 5曲目の「ラスト・ナイト」でバックコーラスのひとりの女性シンガーが歌った。これがうまいの、迫力あるの、びっくり。その名をプリシラ・ジョーンズという。彼女はもう一曲「ユー・ノウ・ザット」でもフィーチャーされた。 ちょっとバックステージに行き、彼女がいたので話してみた。「すごい声ですね。びっくりしました。クレイグとは何年くらい?」 「3年くらいかな」 「その前は?」「90年代に、ニュー・カラーズ(Nu Colours)というグループにいたの。『スペシャル・カインド・オブ・ラヴァー』(96年のヒット)とか『デザイアー』なんて曲がヒットしたわ。その後、ミュージカル『ママ・アイ・ウォント・トゥ・シング』のアンダースタディー(代役)でいろんな役をやったわ」 「なんかあなたはチャカ・カーンを思わせますよ」 「あら、それはありがとう。チャカのバックもやったことあるわ。彼女がイギリスに来たときに」 その後クレイグと軽く面会。すると彼が「上のほう(2階)に座っていただろう。見えたよ」と言う。確かに、2階の一番端っこではあったが一番前ではありました。客席を照らす時があり、そういうときに見えるのかもしれない。レコード会社の人が10万枚のセールスを記念したゴールドディスクを授与。「今回は一回だけの公演でしたが、次回はもっと大々的にツアーをやってください」との日本側の挨拶に「もちろん、次はもっとやりたい」とのコメント。クレイグは言う。「『スパニッシュ』の時、客がものすごくエキサイトしていただろう。すごいね」 彼はかなり早口でまくしたてる。彼の楽屋にはプレステーション2のモニターがあり、CDプレイヤーではマイティー・クラウンの新譜が大音量で流れていた。 今回の来日は、アジアツアーの一環で行われた。元々予定されていた韓国あたりの日程がキャンセルとなったために急遽日本での公演が決定した、という。韓国に感謝だが、次回はじっくり日本ツアーをしてもらおう。ライヴはアンコールを含めて71分。テンポがはやく、曲が短いからこんな時間なのだろう。だがそれほど短いとは思わなかった。なんと言ってもクレイグのライヴは、レッドゾーンを超えたヤバ〜イライヴだった。 Setlist 2003.10.22 Live at Zepp Tokyo show starts 19:37 1. Slicker Than Your Average 2. 7 Days 3. Time To Party 4. What's Your Flava 5. Last Night 6. Eenie Meenie 7. Hidden Agenda 8. You Don' Miss Your Water 9. World Filled With Love 10. You Know What 11. Walking Away 12. Spanish 13. Rise & Fall 14. Fill Me In Enc. Rendezvous Enc. Rewind show ends 20.48 (2003年10月22日水・お台場ゼップ東京=クレイグ・デイヴィッド・ライヴ) ENT>MUSIC>LIVE>David, Craig タイトル・レッドゾーンを超えたライヴ |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |