NO.182 |
2003/03/09 (Sun) |
Soul Survivors who make soul survive |
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名は体を表す。名は体を作る。名は体を生き長らえさせる。 超つわもの(兵)たちがひとつの空間に集まり、そこで才能を結集させ、ぶつけあう。そんなわくわくするような現場が、彼らソウル・サヴァイヴァーズのライヴだ。つわもの1、ギターのコーネル・デュプリー。つわもの2、ベースのチャック・レイニー、つわもの3、キーボードのレス・マッキャン、つわもの4、サックスのロニー・キューバ、そして、つわもの5はドラムスのリッキー・セバスチャン。彼ら5人が思い思いにジャムセッションを奏でる。5人の集合体の名前が、ソウル・サヴァイヴァーズという。 いずれもが、老練であり熟練。ソウル・サヴァイヴァーズは、料理好き、ジョギング好き、ジャズ好きのスペンサー探偵のお眼鏡にはかなうだろうか。 彼らがボビー・ヘブの大ヒット「サニー」を演奏すると、実にファンキーになる。彼らのパフォーマンスを聞いていると、東京のブルーノートがニューヨークの、もっと天井が低いタバコの煙が蔓延しているような小さなジャズ・クラブになったような気にさえなる。 キーボードのレス・マッキャンはかなりの巨漢だ。ステージを降りるのにもちょっと苦労している。だが、彼が2曲ほどその喉を聞かせた。ファンキーだ、これも。 アンコール前のラストソング「ウェイ・バック・ホーム」は、モータウンのサックス奏者、ジュニア・ウォーカー&オールスターズの代表的ヒット。これを吹いて、家に帰ろう、ということになるわけだ。 まさに、彼らのようなリアル・ミュージシャンがソウルをサヴァイヴ(生き長らえ)させているのだ。生き残った男たち、それが、サヴァイヴァー。 つわものとは、戦争に使う器具、武器をも意味する。そしてサヴァイヴァーたちのつわものは、楽器だ。 (5日東京ブルーノート) |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |