NO716 |
2004/07/21 (Wed) |
Lady K Sings Lady D |
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それにしても、39度超えですか。半端じゃない暑さです。なんにもしなくても、だるくなって疲れるような気がしますね。こんな時は、クールなジャズ・ヴォーカルでもCDプレイヤーにいれて、涼をとりましょう。 このところ密かにヘヴィーローテーションになっている一枚のCDがある。(別に密かに聴く必要なんかないんだが=(笑)) レディー・キムという名の女性ジャズ・シンガーの 『レフト・アローン』 (ヴィレッジ・レコード VRCL18818, 2004年7月22日発売)というアルバムだ。 なにに惚れたかというと、実はまずそのジャケットなのだ。彼女が正面を見ているシンプルなアートカヴァーなのだが、この色合い、雰囲気、すべてが一昔前の「ジャズの名盤アルバム」の匂いがするジャケットになっているのだ。ジャケットからして、名盤の資格をもつ、というか。 レディー・キムは本名キンバリー・ゾンビックといいアメリカ、メイン州の生まれ。20代後半から30代と思われる。ソロとしては、これがデビュー作となる。これまでに、友人と組んでいたグループ、スタッシュ、ライヴ・オン・ザ・プラネットなどでレコーディングしインディで発売している、という。90年頃からライヴ活動を始め、2001年にミュージカル『レディ・デイ・アット・エマーソンズ・バー&グリル』の主役に抜擢され、ビリー・ホリデイの作品を歌った。 彼女の歌声、そして、レパートリーがレディー・デイのものがあり、ビリー・ホリデイを彷彿とさせる。オープニングの「レフト・アローン」からいきなりやってくれる。「シンス・アイ・フェル・フォー・ユー」のクラシックもいい感じ。声も実に落ち着いていて、表現力もあって、聴きやすい。 バックはドラムスがクラレンス・ビーン、ベースがポール・ブラウン、ピアノがロイド・メイヤーズのトリオ。「ルック・アット・ミ〜〜〜」という歌から始まるのはおなじみ「ミスティー」。途中のトリオの演奏も、大人の夜の雰囲気を醸し出す。僕は彼女をレディーK(ケイ)と呼ぶことにしましょう。ジャズ系女性ヴォーカルがお好きな方にはお勧めです。 |
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA |